連体修飾語の後に“的”を付けるべきか否かについて
“的”の抜け
例文
- 誤
- 我也有这样衣服。
- 在日本,那么漂亮衣服很贵。
- 正
- 我也有这样的衣服。
- 在日本,那么漂亮的衣服很贵。
分析:“这样”で連体修飾語を作るときには後ろに“的”を置く。例文の1では“这样”の後ろに“的”をつけなかったため間違いとなっている。“'这么/那么'+形容詞”が連体修飾語を作るときには、後ろに“的”をつけなければならない。この2つの例文は日本語で表すと、次のようになる。
- 私はこんな服も持っています。
- 日本ではあんなに綺麗な着物は値段がとても高いです。
中国語に直訳すると、“我也有这样衣服”、“在日本,那么漂亮衣服很贵”となるので、日本の学生は日本語の影響を受けて連体修飾語の後ろに“的”をつけるのを忘れがちなのである。
“的”の誤用
例文
- 誤
- 我认识那个的人的朋友。
- 这的事情对他来说并不重要。
- 正
- 我认识那个人的朋友。
- 这事情对他来说并不重要。
分析:例文1の"指示代詞+量詞"が連体修飾語を作るとき、後ろに“的”をつけないので、“的”を削除しなければならない。指示代詞“这”や“那”で連体修飾語を作るとき、後ろに“的”をつけないので、例文2の“这”の後ろの“的”を削除すると正しい文となる。
日本の学生がこのような間違いをするのは日本語の"この”や”あの”に相当する中国語が“这”や“那”で、"この”、”あの”の後ろについている”の”が中国語の“的”に相当するため、“这”や“那”で連体修飾語を作るときに後ろに“的”が必要と思い込んでしまうからである。
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連体修飾語が“的”を伴う場合。
- 名詞
- 職業、材料、機能、用途、産地などの名詞が連体修飾語を作るときには通常"的"を用いない。例えば、
- 汉语老师(中国語を教える先生で、“教汉语”は職業である。)
- 玻璃杯子("玻璃"は材料である。)
- 北京烤鸭("北京"は産地である。)
- 所属を表す名詞が連体修飾語を作るとき、後ろに"的"が必要である。例えば、
- 小明同学的书
- 饭店的桌子
- 老师的教学经验
- 爸爸的好脾气
- 単音節の方向名詞が連体修飾語を作るとき、"的"を使わないが、複音節の方向名詞が連体修飾語を作るとき、"的"を使う。例えば、
- 単音節方向名詞: 上铺 下铺 左手 右手 前门 后门
- 複音節方向名詞: 前面的人 后面的位置 东边的图书馆 上面的电视机
- 職業、材料、機能、用途、産地などの名詞が連体修飾語を作るときには通常"的"を用いない。例えば、
- 代詞
- 人称代詞が連体修飾語を作る場合、中心語が人を表すときは通常"的"を用いない。例えば、
- 中心語が人を表す: 他妈妈 我姐姐 我们老师
- 中心語がモノを表す: 他的电脑 我的汉语书 我们的汉语网校
-
指示代詞が連体修飾語を作るとき、"的"を用いない。例えば、
- 这人说话我不相信。
- 这东西太沉了,我一个人拿不动,你能帮我一下吗?
- 那书包一直放在桌子上,不知道是谁的。
-
疑問代詞が連体修飾語を作るとき、"的"を用いる場合と"的"を用いない場合とがある。通常は、“谁”や“怎么样”が連体修飾語となる場合は"的"を用いる。例えば、
- 这是谁的汉语书?(✖谁汉语书)
- 她是谁的妈妈?(✖谁妈妈)
- 你知道他是一个怎么样的人吗?(✖怎么样人)
- 怎么样的环境更适合孩子成长呢?(✖怎么样环境)
- 他是怎么样一个人,你还不知道吗?
- 那是怎么样一所学校,我们都很清楚。
- 他是怎么一个人,你还不知道吗?
- 那是怎么一所学校,我们都很清楚。
- 什么人在那里大声说话,影响别人休息。(✖什么的人)
- 什么事情让你这么着急离开?(✖什么的事情)
- 人称代詞が連体修飾語を作る場合、中心語が人を表すときは通常"的"を用いない。例えば、
- 形容詞と形容詞句
- 単音節形容詞が連体修飾語を作るときは通常"的"をつけない。
- 他是一个好人。
- 大房间没有了,只剩下一个小房间了,可以吗?
- 我买了一本新书,作为礼物送给你。
- 这间大的房间给我住吧!(強調を表す。)
- 请给我换一件新的衣服。
- 複音節形容詞が単音節名詞を修飾する時には"的"をつける。
- 你找我有什么重要的事吗?
- 他是一个伟大的人。
- 学生们今天都穿上课漂亮(的)衣服。
- 重要(的)问题,明天我们在继续讨论。
- 我想换一个干净(的)房间。
- 形容詞の重ね型が連体修飾語を作るときは"的"をつける。例えば、
- 那个孩子高高的个子,圆圆的眼睛,很可爱。
- 大家排着整整齐齐的队伍往前走。
- 単音節形容詞が連体修飾語を作るときは通常"的"をつけない。
- 動詞と動詞句
動詞と動詞句が連体修飾語を作るときは通常"的"をつける。例えば、
- 这是姐姐做的晚饭。
- 下雨的时候最好不要出门了。
- 买的人不多,所以我们的衣服没卖出去。
複音節動詞の中には複音節名詞を修飾するときに"的"をつけないものがある。例えば、
- 学习方法很重要。
- 父母要注意对孩子的教育方式。
- 数詞、数量句
パーセントが連体修飾語を作るとき、通常"的"をつける。例えば、
- 这个公司,百分之五十的同事都会说汉语。
- 我们只有百分之八十的希望取得胜利。
数量句が連体修飾語を作るとき、通常"的"をつけないが、つける場合は描写を表す。例えば、
- 没有一斤的苹果,只有半斤的。(“一斤的苹果”は“一个苹果一斤重”を表す。)
- 妈妈买了一条两斤的大鱼。(“两斤的大鱼”は“一条大鱼两斤重”を意味する。)
数量の重ね型は2つの場合がある。一AA型は"的"をつけないが、一A一A型は"的"をつける。
- 路边是一排排白杨树。
- 一座座青山,一条条河流,多么美丽的风景。
- 桌子上摆放着一台一台的电脑。
- 商店门口放着一堆一堆的白菜。
量詞の重ね型が連体修飾語を作るときは"的"をつけない。例えば、
- 条条大路通罗马。
- 那个人气得脸上道道青筋突起。
- 主述句
主述句が連体修飾語を作るときは"的"をつける。例えば、
- 这是爸爸送给我的礼物,我很喜欢。
- 坐车的时候,不能随便吃别人给的东西,那样很不安全。
- 介詞句
介詞句が連体修飾語を作るときは"的"をつける。例えば、
- 我想谈谈关于这件事的一些看法。
- 这是对大家的鼓励。