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連体修飾語の後に“的”を付けるべきか否かについて

“的”の抜け

例文

    1. 我也有这样衣服。
    2. 在日本,那么漂亮衣服很贵。
    1. 我也有这样的衣服。
    2. 在日本,那么漂亮的衣服很贵。

分析:“这样”で連体修飾語を作るときには後ろに“的”を置く。例文の1では“这样”の後ろに“的”をつけなかったため間違いとなっている。“'这么/那么'+形容詞”が連体修飾語を作るときには、後ろに“的”をつけなければならない。この2つの例文は日本語で表すと、次のようになる。

  1. 私はこんな服も持っています。
  2. 日本ではあんなに綺麗な着物は値段がとても高いです。

中国語に直訳すると、“我也有这样衣服”、“在日本,那么漂亮衣服很贵”となるので、日本の学生は日本語の影響を受けて連体修飾語の後ろに“的”をつけるのを忘れがちなのである。

“的”の誤用

例文

    1. 我认识那个的人的朋友。
    2. 这的事情对他来说并不重要。
    1. 我认识那个人的朋友。
    2. 这事情对他来说并不重要。

分析:例文1の"指示代詞+量詞"が連体修飾語を作るとき、後ろに“的”をつけないので、“的”を削除しなければならない。指示代詞“这”や“那”で連体修飾語を作るとき、後ろに“的”をつけないので、例文2の“这”の後ろの“的”を削除すると正しい文となる。

日本の学生がこのような間違いをするのは日本語の"この”や”あの”に相当する中国語が“这”や“那”で、"この”、”あの”の後ろについている”の”が中国語の“的”に相当するため、“这”や“那”で連体修飾語を作るときに後ろに“的”が必要と思い込んでしまうからである。

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連体修飾語が“的”を伴う場合。

  1. 名詞
    1. 職業、材料、機能、用途、産地などの名詞が連体修飾語を作るときには通常"的"を用いない。例えば、
      • 汉语老师(中国語を教える先生で、“教汉语”は職業である。)
      • 玻璃杯子("玻璃"は材料である。)
      • 北京烤鸭("北京"は産地である。)
    2. 所属を表す名詞が連体修飾語を作るとき、後ろに"的"が必要である。例えば、
      • 小明同学的书
      • 饭店的桌子
      • 老师的教学经验
      • 爸爸的好脾气
    3. 単音節の方向名詞が連体修飾語を作るとき、"的"を使わないが、複音節の方向名詞が連体修飾語を作るとき、"的"を使う。例えば、
      • 単音節方向名詞: 上铺 下铺 左手 右手 前门 后门
      • 複音節方向名詞: 前面的人 后面的位置 东边的图书馆 上面的电视机
  2. 代詞
    1. 人称代詞が連体修飾語を作る場合、中心語が人を表すときは通常"的"を用いない。例えば、
      • 中心語が人を表す: 他妈妈 我姐姐 我们老师
      • 中心語がモノを表す: 他的电脑 我的汉语书 我们的汉语网校
      ★ 中心語は文の中で最も重要な成分である。例えば、"飞舞的蝴蝶"で最も重要なのは"蝴蝶"である。"快乐地玩耍"で最も重要な成分は"玩耍"である。もしこれらの"蝴蝶"あるいは"玩耍"が欠けていれば、意味が通らないものとなってしまう。
    2. 指示代詞が連体修飾語を作るとき、"的"を用いない。例えば、
      1. 这人说话我不相信。
      2. 这东西太沉了,我一个人拿不动,你能帮我一下吗?
      3. 那书包一直放在桌子上,不知道是谁的。
    3. 疑問代詞が連体修飾語を作るとき、"的"を用いる場合と"的"を用いない場合とがある。通常は、“谁”や“怎么样”が連体修飾語となる場合は"的"を用いる。例えば、
      1. 这是谁的汉语书?(✖谁汉语书)
      2. 她是谁的妈妈?(✖谁妈妈)
      3. 你知道他是一个怎么样的人吗?(✖怎么样人)
      4. 怎么样的环境更适合孩子成长呢?(✖怎么样环境)
      ただし、中心語がもし"'一' + 量詞 + 名詞"の場合だと、"怎么样"が連体修飾語を作るときは通常、"的"をつけない。
      1. 他是怎么样一个人,你还不知道吗?
      2. 那是怎么样一所学校,我们都很清楚。
      上の例文の"怎么样"は、"怎么"に置き換えることもできる。例えば、
      1. 他是怎么一个人,你还不知道吗?
      2. 那是怎么一所学校,我们都很清楚。
      "什么"が連体修飾語を作るときは通常、"的"をつけない。例えば、
      1. 什么人在那里大声说话,影响别人休息。(✖什么的人)
      2. 什么事情让你这么着急离开?(✖什么的事情)
  3. 形容詞と形容詞句
    1. 単音節形容詞が連体修飾語を作るときは通常"的"をつけない。
      1. 他是一个好人。
      2. 大房间没有了,只剩下一个小房间了,可以吗?
      3. 我买了一本新书,作为礼物送给你。
      ただし、強調する時には"的"をつけても良い場合がある。
      1. 这间大的房间给我住吧!(強調を表す。)
      2. 请给我换一件新的衣服。
    2. 複音節形容詞が単音節名詞を修飾する時には"的"をつける。
      1. 你找我有什么重要的事吗?
      2. 他是一个伟大的人。
      複音節形容詞が複音節名詞を修飾する時には"的"をつけてもつけなくても良い。例えば、
      1. 学生们今天都穿上课漂亮(的)衣服。
      2. 重要(的)问题,明天我们在继续讨论。
      3. 我想换一个干净(的)房间。
    3. 形容詞の重ね型が連体修飾語を作るときは"的"をつける。例えば、
      1. 那个孩子高高的个子,圆圆的眼睛,很可爱。
      2. 大家排着整整齐齐的队伍往前走。
  4. 動詞と動詞句

    動詞と動詞句が連体修飾語を作るときは通常"的"をつける。例えば、

    1. 这是姐姐做的晚饭。
    2. 下雨的时候最好不要出门了。
    3. 买的人不多,所以我们的衣服没卖出去。

    複音節動詞の中には複音節名詞を修飾するときに"的"をつけないものがある。例えば、

    1. 学习方法很重要。
    2. 父母要注意对孩子的教育方式。
  5. 数詞、数量句

    パーセントが連体修飾語を作るとき、通常"的"をつける。例えば、

    1. 这个公司,百分之五十的同事都会说汉语。
    2. 我们只有百分之八十的希望取得胜利。

    数量句が連体修飾語を作るとき、通常"的"をつけないが、つける場合は描写を表す。例えば、

    1. 没有一斤的苹果,只有半斤的。(“一斤的苹果”は“一个苹果一斤重”を表す。)
    2. 妈妈买了一条两斤的大鱼。(“两斤的大鱼”は“一条大鱼两斤重”を意味する。)

    数量の重ね型は2つの場合がある。一AA型は"的"をつけないが、一A一A型は"的"をつける。

    1. 路边是一排排白杨树。
    2. 一座座青山,一条条河流,多么美丽的风景。
    3. 桌子上摆放着一台一台的电脑。
    4. 商店门口放着一堆一堆的白菜。

    量詞の重ね型が連体修飾語を作るときは"的"をつけない。例えば、

    1. 条条大路通罗马。
    2. 那个人气得脸上道道青筋突起。
  6. 主述句

    主述句が連体修飾語を作るときは"的"をつける。例えば、

    1. 这是爸爸送给我的礼物,我很喜欢。
    2. 坐车的时候,不能随便吃别人给的东西,那样很不安全。
  7. 介詞句

    介詞句が連体修飾語を作るときは"的"をつける。例えば、

    1. 我想谈谈关于这件事的一些看法。
    2. 这是对大家的鼓励。
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