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“把”の使用方法について

  1. 基本使用方法

    “把”が付いている文の構成は

    “(主語+把+目的語+動詞+その他の成分)”

    その中の主語を省略できます。目的語は一般的に名詞です。そして、目的語は話している人と話を聞いている人は二人とも知っていることです。

    1. 他们把瓶酒都喝了。
    2. 他把书放到桌子上,然后走出了教室。
    3. 外面起风了,你把窗户关上吧。
    4. 你把钱还给我。(二人とも知っているお金)
    5. 弟弟把牛奶都喝了。
    6. 老师走进教室的时候,学生们已经把书打开了。
    7. 警察把小偷抓住了。

    “把”がついている文では、動詞の後に補語、目的語あるいは“了”“着”などをつけなければなりません。つけないと間違った文になります。例えば

    • 誤:
      1. 上课前,我们把单词复习。
      2. 请把空调关。
      3. 老师把黑板上的错误的字擦。
    • 正:
      1. 上课前,我们把单词复习了。(“了”)
        上课前,我们把单词复习完了。(結果補語)
        上课前,我们把单词复习好了。(結果補語)
        (授業が始まる前に、私たちは単語を復習しました。)
      2. 请把空调关上。(結果補語)
        请把空调关了。(“了”)
        请把空调关掉。(結果補語)
        (エアコンを止めてください。)
      3. 老师把黑板上错误的字擦了。(“了”)
        老师把黑板上错误的字擦干净了。(結果補語)
        (先生は、黒板の上の間違った文字を拭き消しました。)

  2. 述語について

    “把”がついている文の述語は他動詞です。そして、他動詞の前に連用修飾語あるいは後に助詞、補語、目的語などが付いています。

    • 誤:
      1. 他的话把我们笑了。(“笑”は自動詞です。)
      2. 妈妈把弟弟睡了。(“睡”は自動詞です)
    • 正:
      1. 他的话把我们逗笑了。(“逗笑”は他動詞です。)
      2. 妈妈把弟弟哄睡了。(“哄睡”は他動詞です。)
    • その他の例:
      1. 出去玩儿的时候,别忘了把相机带着。
      2. 请导游把这儿的情况给我们详细介绍一下。
      3. 山田把桌子上的啤酒都喝光了。
      4. 请把那本书递给我,谢谢。

    連用修飾語の位置について

    一般的に“把”の前に置きます。

    1. 赶快把手机收起来,爸爸和妈妈要回来了。
    2. 我好像把钱还给他了。
    3. 为我的事把你赶走,这是对不起了。
    4. 你不要把我看成一个有钱人。

    方向、方法、道筋あるいは動作を描写する連用修飾語は述語の前に置きます。例えば

    1. 把车往前推。
    2. 把书从窗户扔下来。
    3. 请你把手稍微抬高一点儿。
    4. 老师把教室的窗户一 一关上以后才离开教室。
  3. 可能補語との組み合わせ

    以前習った可能補語は一般的に二種類あります。

    • 第一種類:“得”が付いている文。例:“听得懂”“看得见”
    • 第二種類:“能”が付いている文。例:“能听懂”“能看见”

    “把”がついている文は可能補語がついているとき、上の第二種類の可能補語を使います。第一種類ではないです。両方とも可能補語ですが、“把”をついている文のなかで、第二種類可能補語だけ使えます。しかも、“能”は“把”の前に置きます。(日本人の学生達は下の間違った文をよく使います。この点を注意してください。) 例えば

    • 誤:
      1. 我把衣服洗得干净。
      2. 我相信把汉语学得好。
    • 正:
      1. 我能把衣服洗干净。
      2. 我相信我能把汉语学好。
    • その他の例:
      1. 他能把这些巧克力豆吃完。
      2. 你下个星期之前,能把论文交给我吗?
      3. 你能把这张桌子搬出去吗?
      4. 你能把刚才说的话再说一遍吗?
      5. 我一个人能把这些工作都做完,你放心的回家吧。
  4. 否定文について

    “把”の否定文の中に否定副詞の位置の間違い

    否定を表す副詞は“别”“不”“没”で,“把”の前に置くべきです。例えば

    • 誤:
      1. 我把汉语不学好,就不回国。
      2. 你们把这件事别告诉他。
      3. 大家把那个复杂的汉子没写错。
    • 正:
      1. 我不把汉语学好,就不回国。
      2. 你们别把这件事告诉他。
      3. 大家没把那个复杂的汉子写错。

    否定副詞の位置と同じ、“能”も“把”の前に置きます。例えば

    1. 她酒量很好,能把这二十瓶啤酒都喝完。
    2. 今天的风很大,能把路边的树吹倒。
    3. 这本书我今天能读完,明天能把它还给图书馆。
    4. 你能把我说的话都告诉他吗,请他明天一定来见我。
  5. “把”の抜け

    一つの文に二つ目的語があり、その一つの目的語が場所(例えば“桌子”“图书馆”“教室”“操场”など)を表す場合、“把”が必要です。

    • 誤:
      1. 老师放电脑在桌子上。
      2. 一般叫日本的墨“和墨”
      3. 我们停自行车在图书馆的门前。
    • 正:
      1. 老师把电脑放在桌子上。
        (先生は机にパソコンを起きました。)
      2. 一般把日本的墨叫做“和墨”。
        (一般的に、日本の墨は和墨と言います。)
      3. 我们把自行车停在图书馆的门前。
        (私たちは図書館の前に自転車を停めました。)

    日本人の学生達は上の日本語を中国語に直訳するとき、よく“把”が抜けます。ぜひ注意してください。

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